コロナ禍の間に一度は読んでおきたい「コロナ論」小林よしのり著

新型コロナウイルスが日本でも感染拡大しているとメディアが報道する中、緊急事態宣言をはじめとして様々な対策が始まった後、漫画家の小林よしのりさんが執筆した「コロナ論」は多くの反響を呼んでいます。賛否両論で様々な論争のきっかけとなりましたが、コロナ禍という非常事態への日本人の対応が本当に正しかったのか、一度立ち止まって考えるきっかけを与えてくれます。是非一度読んでおきたい一冊です。

コロナ論

コロナ論

恐怖を煽るメディアに鋭く斬り込む

新型コロナウイルスが日本で猛威を奮っている中、漫画家の小林よしのりさんが「コロナ論」を執筆しました。マスメディアは連日のように国内の感染者数や海外の悲惨な状況について発信していますが、「コロナ論」ではその煽るような報道について深く斬り込んでいます。コロナウイルスはもちろん警戒する必要はあるとした上で、だからと言ってアメリカなどと違い、人口あたりの感染者数がさほど多くない日本において過剰に恐怖心を掻き立てる報道を行う必要があるのかと問うています。

コロナが流行る以前の世界では、毎年冬にインフルエンザが流行しており、1万人程度の死亡者を出していました。それに比べてコロナの死者数はより少ないものになっているのに、日本人はインフルエンザの時と比べ物にならないくらいパニックになっているのは確かです。本では実際のパンデミック以上に「インフォデミック(=インフォメーションのパンデミック)」の方が規模が大きかったという説明がされており、コロナ禍をどこまでも冷静に見つめた場合の視点が詳細に書かれています。コロナを怖がっている人もそうでない人も、せめて頭の片隅には置いておきたい視点を提供してくれる一冊です。

経済の破壊や価値観の変化に対して疑問を呈する

「コロナ論」では、インフォデミックが発生したことで日本人にもたらされた悪影響について説明し、疑問を呈しています。日本人の多くがコロナを過度に恐れたことで、コロナ前までは当たり前のように行っていた外食やレジャーを一斉に自粛してしまい、経済が破壊されたことが説明されています。コロナから身を守るためなら仕方ないと思う人も多い一方、冷静になって致死率を見た時にその対応が本当に過剰ではなかったかを考えさせられます。

そして、第一波が収まった後も「新しい生活様式」「ニューノーマル」といった言葉でメディアはコロナの恐怖を煽り続けているため、多くの日本人にウイルスへの恐怖心が植え付けられ、価値観が変容してしまったことを憂うところが「コロナ論」の真骨頂です。コロナは決して侮れないウイルスとされています?が、とはいえ本当に価値観を変えるべきほどのものなのか、そして価値観の変化による様々な弊害について真剣に考えさせてくれます。考え方は人それぞれですが、人間として大切なものを失わないために、一度はしっかり考えるべき内容が提示されていることは確かでしょう。

「コロナ論」を読んでコロナ禍を冷静に見つめてみよう

「コロナ論」は、新型コロナウイルスについてマスメディアの煽りに乗っかってパニックになるほどのものなのか考えさせられる書籍です。コロナに対する物の見方は人それぞれですが、恐れすぎている人が多いことで悪影響が生じているのも一つの事実と言えます。人間として大切なものを失わないために、「コロナ論」を読むことでコロナ禍を一度冷静に見つめてみてはいかがでしょうか。

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