非常に長い歴史を持ち、日本神話にもゆかりのある筑波山神社。この筑波山神社は茨城県に鎮座する日本百名山の1つ、筑波山に立地しています。今回の記事では、日本古来より祀られ続けてきた筑波山神社の現代までの軌跡から、御朱印や駐車場についての情報などを紹介をしていきます。参拝に赴く際にぜひ参考にしてください。
筑波山神社の御由緒
筑波山神社の歴史は古く、関東地方で人々が生活を始めた頃くらいから筑波山は信仰の対象となります。筑波山は、二峰相並ぶ山容であったことから各峰を男女に見立て、男体山、女体山として二柱の祖神が祀られ始めました。その後、二柱の祖神は日本神話にならい、「いざなぎ、いざなみ両神」として仰がれていきます。現代から約二千年前、崇神天皇の御代に、筑波山を中心に、筑波、新治、茨城の三国が建置され、物部氏の流れをくむ筑波一族が筑波山神社に奉仕を開始。また、古記には大和武尊が東征の帰途に登山したことも書かれています。
奈良時代には「万葉集」に筑波の歌二十五首が掲載。筑波山が常陸国(ひたちのくに)を代表する山であったことが窺えます。平安時代に入ると、延喜式により男神は名神大社、女神は小社に列しました。以降は仏教の興隆にあわせて筑波山にも堂塔が建築され、神仏並立の時代が続きます。江戸時代には、幕府によって神領千五百石を献じられます。これは、筑波山が江戸の鬼門を護る神山と見立てられたからです。幕末には、尊王攘夷派の藤田小四郎等により筑波山事件が起こります。
これらを経た後に明治維新となって神仏が分離。神社のみに別れて明治6年に県社となり今に至ります。
筑波山神社の概要と御朱印について
御祭神は、男体山・伊弉諾尊と女体山・伊弉冊尊です。御利益は縁結びにはじまり、子授け、国家運営、社運隆昌、交通安全、厄除など多岐にわたります。例大祭は年に2回、4月1日の春季御座替祭と11月1日の秋季御座替祭が開催されます。筑波山神社での御朱印は「筑波山神社」、「常陸七福神恵比寿紙」、「男体山御本殿(遥拝)」、「女体山御本殿(遥拝)」などが社務所で購入できます。
男体山、女体山の御朱印も筑波山神社の社務所で購入できますが、これは遥拝になるので注意しましょう。男体山、女体山御本殿の登拝の御朱印が貰いたい場合は、男体山、女体山に登り、直接御本殿に出向かなくてはなりません。また、御朱印の受付時間は朝9時から16時30分までなので注意してください。
筑波山神社へのアクセス
筑波山神社の最寄り駅は、つくばエクスプレス「つくば駅」。秋葉原駅からつくば駅までの所要時間は約45分です。つくば駅からは筑波山シャトルバスを利用すれば40分程度でアクセスできます。車でのアクセスは、常磐自動車道土浦北ICから国道125号線を経由して約40分です。筑波山神社有料駐車場は1回500円、1時間無料となっています。ただし、祈祷で訪れた場合は無料で利用できるので、駐車券を受付に提示しましょう。
日本の歴史が肌で感じられる筑波山神社
日本の歴史にも触れられる筑波山神社の参拝は、とても魅力的な行事だといえるでしょう。いざなぎ神、いざなみ神を祭神としていることもあり、縁結びや夫婦和合などの御利益が期待できることでも有名な、全国屈指の由緒正しき筑波山神社。今回の記事ではアクセスについても書いてありますので、参拝の際に参考にしてください。
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